芒種
- FRACTUS 編集部
- 6月5日
- 読了時間: 3分
更新日:6月6日
2025年6月5日
二十四節気 「芒種」
芒種の「芒|ぼう」は、「のぎ」とも読み、イネ科植物の種子にある細い針状の部分のことです。
総じて麦や稲のことを指します。
この頃、麦畑は収穫の時を迎えます。
同時に刈り取り後の畑には、稲を植えます。
この農法を二毛作と呼び、夏に育てる稲を「表作」、冬に育てる麦を「裏作」と言います。
穀物の切り替わりが、そのまま季節の「境」になるのです。

さて、5月25日に、天の川銀河では土星が牡羊座入りをしました。
本格的に宇宙の春分点で土星と海王星の重なりが起きるのは2026年の2月ですが、これからの約30年という時間の切り替わりのタイミングです。
普段星占いなどはあまり関心がない私ですが、惑星の動き自体は地球で生きる全ての人に影響を与えると考えています。
なぜなら私たちの身体は宇宙の惑星由来の物質で出来ていて、各惑星の配置により磁場に影響を及ぼすからです。
地球は、「ヴァン・アレン帯」という地球の磁場由来の陽子と電子から成る二重のバリア層によって、有害な宇宙線から護られていることが知られています。28億年前に発生したこのシールドがあることにより、苛烈な放射線が緩和され、地球では浅い海に微生物が生存できるようになりました。まさに母なる地球の磁場により、私たちの生命は育まれ、護られているのです。
私たちの細胞にも、電子が流れています。
細胞における電子は、主に情報伝達とエネルギー産生を担っています。
地球が惑星間での磁場の影響を受けるのと同じように、地球船に乗船する私たちも細胞に影響を受けます。
だからでしょうか。このタイミングで、急にプリンタが壊れたのは。他にも、色々なものが壊れたり、割れたりしました。皆様の中にも、電化製品が故障したり壊れたりした方もいらっしゃるかも知れません。
これからの30年の「境」となったこの数日。
今回、撮影地に向かう私たちの前に「蛇の脱皮した皮」「烏と戦う蛇」、終いには「鳥居の先で動かない、逃げない白蛇」が現れました。こんなに立て続けに蛇が現れるのは珍しいことで、何かのメッセージとしか思えません。
白蛇は、浄化と再生のシンボルです。
内なる声は、「破壊しながら新たに創造していく」と伝えています。
それまでの関係性を一旦刷新して、新たな人と0から構築するのでなく、既に関係性の深い間柄にある家族や友人、職場関係者との再解釈、再構築です。
相互理解のためには、今まで築いてきたお互いの境界線に敷かれたラインを踏み越えることもあれば、正面からお互いの内面を見つめ合う場面もあり、大きく感情が揺れ動くこともあるでしょう。
長年膠着した動かし難い事例から、逃げずに対峙した時、ふと、新たな道が啓かれる。
それによって生まれた新しい関係性は、きっと、今まで以上に自分が自分で居られる、心地よく幸せな場となるはずです。
中島みゆきさんの名曲『麦の唄』の一説に、こう歌われています。
〽新しい「大好き」を あなたと探したい
私たちは出会い 私たちは惑い
いつか信じる日を経て 一本の麦になる

FRACTUS
Web購読、本誌お届けのメンバーズプランはこちら。
▼月虹舎文庫 新刊案内
Comments