小暑
- FRACTUS 編集部
- 7月7日
- 読了時間: 2分
更新日:7月8日
2025年7月7日
二十四節気 「小暑」
令和7年、7月7日。
777、「夢が叶う」という意味のラッキーナンバーの七夕です。
本日から「暑気」に入りました。
西日本では梅雨明けの晴天の日に吹く南東の風を「白南風(しろはえ)」と呼びます。
元々は漁師言葉で、南風が吹くと天候が変わる前兆として船の進路を変え、強い南風が吹く日は不漁となるため、「大南風」と言われて警戒されました。
風に乗り、星を読んで船を動かしていた漁師達の、瑞々しい躍動を感じる響きです。
対して、梅雨の曇天の下に吹く風は「黒南風(くろはえ)」と呼びます。
太平洋を渡ってくる季節風が入道雲を発生させ、山に降った雨は、数年~数十年の時を経て伏流水となって地表に湧き出てきます。

日本各地に豊かに湧き出る伏流水は、やがて海へと流れる大河となります。
川がある、ということだけで、都市には彩りが増します。
人々が集う憩いの場であり、稲作をはじめ酒造りや川魚の漁を発展させ、沿岸の人々の暮らしを潤してきました。

流域では紙漉きや染織などの産業が興り、水路として文化を運ぶ「道」となりました。
現在でも暮らしの中に、密接に「水の道」の残る土地は、「水郷の里」として人気があります。
それは、各地方都市の特色が失われつつある今、私達の心に郷愁を呼び覚ます風が吹くからかも知れません。
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