top of page
fractus_黒.png

Journal                 series                 episode                 issue

書籍 |​ 自然がつくる竹の美 花入・茶杓

価格

¥2,800

 

日本に孟宗竹がもたらされた場所の一つとされる乙訓郡(現在の京都府長岡京市)に社を構える高野竹工は、京都迎賓館の調度品を手掛けた竹工芸士の故・高野宗陵が創業した会社で、物創りに対して妥協を許さない姿勢から素材も納得いくものを使いたいと、竹工芸界では珍しく自社で伐り子を抱え、創業者の志を受け継いだ職人達が自社工房で一貫した物創りを続けています。

 

高野宗陵は、長年の茶道具制作と竹工芸界への貢献を称し、臨済宗相國寺派管長・有馬頼底猊下より「不窮」の斎号を贈られました。

 

本著はそれをきっかけに相國寺派承天閣美術館や末寺の鹿苑寺、慈照寺はじめ各寺院が収蔵している指定文化財や伝来の茶道具の資料を調査研究し、有馬頼底 監修・高野宗陵の制作者としての独自の見解と卓越した見識をもって、一冊の本にまとめられました。

 

不窮齋が、「総合芸術である茶道。そのなかで竹の占める割合は大変大きい。用具としての竹や、庭や建物などの竹、美術工芸品の竹など、あらゆる竹を区分けして、茶道の文化を広げた利休の世界を通し、広く一般の人々にわかりやすい解説をし、ご理解いただけるように一冊にまとめようと思い立ったのである。」と記す通り、収録された花入と茶杓は第一級品ばかり。

 

見どころ、銘の意味、箱書き、書付、制作者、人物相関図を有馬頼底官長が解説し、高野宗陵が素材、制作のポイントや竹の成り立ちを描くという構成で、各花入と茶杓が語られていき、大変勉強になります。

 

例えば、千宗旦茶杓に対し、高野宗陵は「茶杓は真竹を使用。力強い折だめ、中節の削りは薄く、少し蟻腰になっている。(中略)宗旦は全体的に侘びた、枯れたような竹を好んでいる。この竹を選んだ真意は分からないが、おそらくハッとするような美しい何かがあり、それを求めたのだろう、逆樋だから、繊維が通り、曲げには強いので薄削りをしても大丈夫である。櫂先の折だめが実に良い。中節の蟻腰の裏も非常に綺麗である。この茶杓のシミは本来、芽腐れのシミである、芽腐れとは芽(枝の芽)の部分に雨水が入り、腐ってシミになる。腐っているので折れるため、茶杓には削れない。そのシミが竹の裏側(逆樋)にまで出来た竹で、「雷シミ」が実に見事な景色になっている。」という具合です。

 

読むだけでも竹の生きた環境や、竹林に分け入ってその竹を選んだ作者の目の付け所、良い竹を発見した喜びが伝わってくるようで、目指す場所に景色が配置されるよう注意深く茶杓を削る緊張感をも、ありありと目に浮かんできます。

竹が生えていた時の土壌や天候まで踏み込んで内側から道具を描いたような、このような解説書は他になく、そこに有馬頼底官長の深い文化理解・知識が重なり、読むだけで文化に遊ぶ至福の時間を過ごすことができます。

 

圧巻は巻末の竹の種類と利休型の寸法解説。

特に、実は2つある「園城寺」花入に対するエピソードは必読です。

 

-

 

高野竹工の茶道伐り子

東前りさ さんのエピソードはこちら

 

 

​『 自然がつくる竹の美 花入・茶杓 』

 

有馬頼底 監修 (臨済宗相國寺派管長)

不窮齋 高野宗陵 著


定価:¥2,800+税 
総頁:144頁
半型:B4変形
製本:並製​

数量

在庫残り3点

商品の配送について

配送手数料

  • ~5,000円|500円+税
  • 5,000円~15,000円|900円+税
  • 15,000円~30,000円|1300円+税
  • 30,000円以上お求めの場合送料無料

 

通常配送

  • 2~3営業日内
  • 土日祝 配送休
  • ヤマト便にてお届け
  • 催事中、長期出張中は1週間程度お時間を頂く場合がございます。
  • お急ぎの場合は、事前にお問い合わせください。

 

ギフト

  • ギフト利用はカートにてご希望をお申しつけください。
  • 直送をご希望の場合、配送先とご依頼者様の住所を別に入力できます。
  • ギフト配送希望住所へ直送の場合は、納品書等は同封いたしません。領収書をご希望の場合は別途お申しつけください。

 

海外配送

  • EMSにてお届けします。(3~5営業日内に発送手配、その後はEMSの規定による)
  • 送料は配送先及び重量により実費を頂戴いたします。
  • ご注文確定後に配送料をお知らせしますので、決済時は店頭受取希望をご選択ください。追ってご連絡させていただきます。

Recommended

Items

Recommended

_MG_9038-2.jpg

観察者、東前りささんを尋ねて。

Meet Risa Higashimae, a bamboo cutter

伐り子とは

about KIRIKO

_MG_2228_edited.jpg

菊炭師、小谷義隆さんを尋ねて。

Meet Yoshitaka Kotani, a charcoal griller.

菊炭とは

about KIKUSUMI

ものを巡る物語。

Product development stories

More FRACTUS

Journal of Japanese culture and philosophy

FRACTUSは不定期刊行です。
創刊号は「竹」をテーマに、冬至から夏至を巡り、各地の六識を尋ねます。


Web会員限定記事の閲覧+本誌が届く、お得な年間購読のプランもご用意しております。メンバーズプランはこちらのページよりご登録ください。

FRACTUS is an irregular publication. The first issue is based on the theme of  “banboo”' and explores the six points of each region from the beginning of FRACTUS is an irregular publication. The first issue is based on the theme of ``banboo'' and explores the six points of each region from the beginning of the winter solstice to the summer solstice. 

We also offer a great annual subscription plan that allows you to view articles exclusive to web members and receive the magazine. Please register for the members plan from this page.

FRACTUS
 

follow

Journal of  japanese culture and philosophy

bottom of page