啓蟄
- FRACTUS 編集部
- 3月5日
- 読了時間: 1分
2025年3月5日
二十四節気 「啓蟄」
啓蟄の啓はひらくの意。
蟄は虫が土中に閉じこもるという意味があり、合わせて冬籠りの虫や動物が蠢き始めるという意味となります。
古代中国では虫は昆虫だけでなく、蛇や蜥蜴、動物の総意であり、まさに春の気を感じた生きとし生けるものが動き出す時期です。
この時期、芽吹き始めの木の芽がぼんやりと煙るように山を覆うことを「山笑う」と呼び、桃の花が開くことを「花笑う」と言います。華やかな笑顔を「花笑み」と表現するように、古来から日本人は笑顔を花が咲く様子に例えてきました。
3月は移動や引っ越し、卒業など、門出を迎える人も多いことでしょう。
笑う門には福来るというように、新しい扉を開く皆様の歩む道が、光に照らされたものであることを願っています。

参考文献
・『茶花の二十四節気』 武内範男 著 世界文化社
・『七十二候を楽しむ野草図鑑』 大海淳 著 青春出版社
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