大暑
- FRACTUS 編集部

- 7月22日
- 読了時間: 2分
2025年7月22日
二十四節気 「大暑」
立春にwebマガジン『 FRACTUS 』をローンチしてより早や半年が過ぎ、二十四節気は12回目の折り返しとなりました。
この夏は殊に酷暑が続き、観測史上初の6月中旬での梅雨前線の消滅により、夏至以来晴天が続いたため海水温度が下がらず、日本近海は場所によっては10度近くも海面水温の上昇が続いているようです。

この気温変動は、古気候学の研究によって、局所的には偏西風の蛇行や火山の噴火、大局的には1000年周期で変動する太陽活動と数十万年単位で変異する地磁気の影響により、寒冷化と温暖化の大きな変遷をくり返してきたことがわかっています。
しかし、1万1600年前以降、気温の大きな変動は起きていません。
これは何と、稲作を含めた「農業」を人類が行い始めたからだそうです。
稲作から発するオゾンが地球内部を温め、かつてない気候の安定化に寄与しているのだとか。

福岡県・那珂川に遺る「裂田溝(さくたのうなで)」は、養老4年(720年)に成立した『日本書紀』の神功皇后紀に記された人工用水路で、5.5㎞にも及ぶ水路は農業用水や地元民の憩いの場として、今でも使われています。
また、ある研究によると、人間がダムを造り始めて以来200年、地球の地軸は約1メートルも移動しているそうです。
上記のことを総合的に考えると、人間の営みが宇宙時間や自然のスピードを上回り始めていると言えるのではないでしょうか。
FRACTUSでは今「循環」をテーマに、宇宙空間の影響を常に受けて発展してきた地球上の生命の営みやものごとが、今後どのように推移するのか、変化しているように見えてただ形を変えて存在しているだけなのか、思いを巡らせています。
自然と人間の心地よい循環のあるべきスピードとは、どのような計測器を使用すればいいのでしょうか。
人生という短い時間軸の中で私達ができることなど知れていますが、地球と言う宇宙船の乗船メンバーとして、何か一つでも自分たちが暮らす風土について想いを馳せる時間を提供できればと思っています。
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