清明
- FRACTUS 編集部

- 4月4日
- 読了時間: 2分
2025年4月4日
二十四節気 「清明」
清明とは、「清浄明潔」の略と云われ、萌え出る草木の縁が輝きを増し、生きとし生けるものが溌溂としてくることを言います。
京都の鴨川沿いには、沢山の種類の桜や雪柳が植えられており、この時期観光客の目を楽しませてくれています。中でも芽吹き柳の新緑の美しさは格別で、桜のピンクと柳の縁、雪柳の白のコントラストはさながら桃源郷の風情です。
鴨川沿いの私のお勧めスポットはいくつかありますが、定番の四条河原町のスターバックスから眺める染井吉野や、春の五花街の踊りが開催される期間に満開を迎える宮川筋の紅枝垂れ、一本だけ白花の木がある縄手新門前の夜のライトアップ、北の方に面しているので開花が遅く長く楽しめる府立植物園近隣の半木の道など、京都に鴨川が在ることの喜びを感じるポイントばかり。皆さんもぜひ京都にお越しの際はお気に入りの場所を見つけてみてください。

この時期京都の住宅地では、地元の寺でお釈迦様の誕生を祝う「灌仏会」が開かれ、参拝客に甘茶が振舞われます。
花で飾られたお堂に誕生仏を安置し、甘茶を供えることから「花祭り」と呼ばれます。
写真は『此君亭好日』より。此君亭の春のしつらえです。

参考文献
・『茶花の二十四節気』 武内範男 著 世界文化社
・『此君亭好日』 渡邊航 著 月虹舎文庫
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