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天橋立

  • 執筆者の写真: FRACTUS 編集部
    FRACTUS 編集部
  • 3月26日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月30日


春分のターンは、潮満珠・潮涸珠が誘う古代への道を辿ります。

序. 春分

  1. 游 天橋立 ← here

  2. 游 神呪寺

  3. 游 住吉大社



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京都府丹後地方屈指の観光名所である絶景「天橋立」は、陸奥の「松島」、安芸の「宮島」とともに、日本三景の一つに数えられています。

「天橋立」の名の由来は、『丹後国風土記』逸文によると

国をお生みになった大神の伊射奈芸(いざなぎ)命が天に通おうとして梯子を造り立てたもうた。それ故に天の椅立といった。

とあります。

養老三年(719年)に創建された籠神社の奥宮である、眞名井原(眞名井神社)の磐座に祀られていた伊射奈美(いざなみ)の元に通うために架けた橋が一夜にして倒れ、「天橋立」となったと云います。

神代は神と人の空の通い路であり、男女の縁を結ぶ架け橋でありました。

「天橋立」に自然に生育している松は5000本~6000本を超えるとされ、この橋を歩む人の目を楽しませています。



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「天橋立」は眞名井神社の参道です。

この眞名井神社は創建が紀元前に遡るといわれるほどの古社であり、社家である海部氏の海部氏系図「本系図」は現存する最古の家系図として国宝指定されています。海部氏の始祖は彦火明命(ひこほあかりのみこと)であり、天照大神の孫、天孫邇邇芸命の兄弟神にあたります。海の奥宮である冠島に降臨し、この地で養蚕や稲作を広めたと謂われます。現当主は彦火明命から数えて83代目であるそうです。

彦火明命は降臨の際、天照大神から2つの鏡、「邊津鏡(へつかがみ)」と「息津鏡(おきつかがみ)」を授けられました。代々の宮司に極秘に伝世されてきた2鏡は、昭和62年の調査により「邊津鏡」は前漢時代(約2050年前)、「息津鏡」は後漢時代(約1950年前)のものであることが証明されました。


眞名井原には豊受大神(とようけのおおかみ)をお祀りする匏宮(よさのみや)があり、第十代崇神天皇の時代に天照大神が倭国笠縫邑(かさぬいむら)からお遷りになられ、2柱は4年間合祀されていました。やがて天照大神は第十一代垂仁天皇の御代に、豊受大神は約450年後の第二十一代雄略天皇の御代に伊勢にお遷りになりました。

籠神社は、それゆえ元伊勢と呼ばれます。



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眞名井神社に湧き出る神水は、縁起によると、

籠神社海部家三代目の天村雲命が神々が使われる「天の眞名井の水」を黄金の鉢に入れ、天上より持ち降った御神水です。天村雲命はその水を初めに日向の高千穂の井戸に遷し、次に当社奥宮の眞名井原の地にある井戸に遷しました。その後、倭姫命によって伊勢神宮外宮にある上御井神社の井戸に遷されたと伝えられています。

とあります。

圧倒されるような波動を放つ奥宮に祀られた磐座の麓から湧き出るご神水を、春分の日に汲ませていただきました。



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「籠神社」(このじんじゃ)という名の由来は、彦火明命が竹で編んだ籠船に乗り、海神の宮(龍宮・常世とも)に亘ったといわれる故事によります。

古代の海人は竹を操り椿を霊樹として各地に植えたと謂われます。

「天橋立」は松が有名ですが、散策路では椿も楽しむことができます。

近くには樹齢1200年を超えるといわれる与謝野町の名物・大椿「滝のツバキ」もあり、いにしえの人々の伝説に思いを馳せる場所となっています。



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春分のターンは、潮満珠・潮涸珠が誘う古代への道を辿ります。

序. 春分

  1. 游 天橋立 ← here

  2. 游 神呪寺

  3. 游 住吉大社



参考資料

丹後一宮 元伊勢 籠神社





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