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立春

  • 執筆者の写真: FRACTUS 編集部
    FRACTUS 編集部
  • 2025年2月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年2月17日


2025年2月3日

二十四節気 「立春」





新しき 年の初めの 初春の

 今日降る雪の いや重け吉事



『万葉集』の掉尾を飾る、大伴家持の一首です。

新しい年のはじめである立春の日に、「豊年の瑞」とされる雪が降ったという、二重の「吉事(よごと)」を言祝いだ歌です。


雪は古代中国で孫楚はじめ多くの詩人が「雪腑」を詠んだように、積雪の雪解け水が普く田にゆきわたり、豊作をもたらす予兆とされていました。また、雪は天子の徳により降り積もると考えられていたため、家持は天皇の徳を称え奏上する応詔詩として、その御代を予祝しています。



地球の水は循環しています。

温暖化により、いま多くの氷河が失われつつあります。

国土の90%をヒマヤラの高地が占めるブータンでは、1994 年に氷河湖が決壊し、死者21名、麓の歴史ある寺社や街並みが流される大災害となりました。

温暖化の原因とされている熱帯雨林の伐採が進むインドネシアでは、10年間で東京都5つ分に相当する森林が伐採され、パーム油を採る為の油ヤシ農園に替わりました。


地球の呼吸は、植物と微生物が生み出しています。

都市で毎日使われる台所洗剤を賄う為に、快適な暮らしをする為に、その呼気の許容量を超える速さで消費が進めば、必ず資源は枯渇します。



日本は世界でも3割に満たない、清水に恵まれ、自然に森林へと還元していく気候風土を有しています。

この島国に暮らす私たちが世界へ思いを馳せる時、まずは足元の雪を見つめてみることから始めるべきなのかも知れません。





参考文献

・『大地の五億年』 藤井一至著 ヤマケイ文庫

・『古代の暦で楽しむ 万葉集の春夏秋冬』 東 茂美著 笠間書院




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