人生を刻む
- FRACTUS 編集部

- 2025年2月19日
- 読了時間: 1分
9万年前の阿蘇大噴火によって大量に流れ出した火砕流は冷え固まって溶結凝灰岩となり、九州の大地を覆いました。岩は比較的柔らかく石加工の材として最適なものでした。
人の営みが戻るとともに、棺、墓石、石積橋、基壇、仏像や仏塔、キリシタンの礼拝堂など、古代から近代まで実に多くの石造物が造られました。
田んぼのあぜ道にある田のカミサンは満面の笑顔。

山岳信仰が色濃い地の岩屋に刻まれた天女は優美で華麗です。

一方、十字架が刻まれた隠れキリシタンの礼拝堂は今でも悲壮感が薄らぐことはありません。
年代も用途もさまざまですが、これらの石造物に共通して垣間見えるものは、暮らしから滲み出る喜怒哀楽の写し鏡であるということと、そして人々の「生きようとする力」が深く沁み込んだモニュメントであるということです。

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