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山海の恵み

  • 執筆者の写真: FRACTUS 編集部
    FRACTUS 編集部
  • 3月17日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月19日


啓蟄のターンは、宮島紀行です。

宮島の海辺を歩くと、竹がたくさん干してある場に出会いました。

これは牡蠣の養殖筏だそうです。


プラスチックならば竹に比べて耐久性はありますが、後には処分に困り廃棄に費用もかかりますし、海洋廃棄物となれば誤って海の生物に捕食され、胃を傷つけてしまいます。

竹はその点自然に還るので海を汚しません。

竹の筏を海で使う場合の耐用年数は5~10年だそうですから、ちょうど良いサイクルのように思います。



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広島県は牡蠣の養殖が盛んで、国内シェアの半数以上を占めています。

養殖はなんと室町時代から行われているそうです。昔の人も牡蠣の美味に舌鼓を打っていたかと思うと、養殖を生業とする人々に竹の筏が継承されてきた歴史にも納得です。


牡蠣の養殖場としての条件は、まず波が穏やかなこと。そして河川に接する面積が大きいことが挙げられます。

中でも広島は宮島を含む原生林を保った島々から多くの川が海へと注がれています。

瀬戸内海の生物が豊かなのは、こうした山から湧き出たミネラルをたっぷり含んだ清水が四方から流れ込んでいるからでしょう。





ふと波打ち際に目をやると、瑠璃色の貝が蝶のように羽ばたいていました。



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